持続可能な社会の実現に、大気および水域に排出される窒素化合物の量を把握し削減する必要があります。微量窒素分析装置TN-5000Vは原材料および排出物中の窒素分の測定・管理を通じて、環境負荷低減に貢献します。

非水系試料：JIS K 2609 原油及び石油製品－窒素分試験方法、ASTM D4629、D6069、D7184
水系試料：JIS K 0102 工場排水試験方法、ASTM D5176

自動シリンジ希釈機能

検量線溶液(原液)と希釈溶媒をバイアルに入れてセットしておくだけで、希釈作業の熟練度に関係なく、シリンジ内にて正確に自動希釈をおこないます。250 µL容量のマイクロシリンジ使用時には、最大100倍まで希釈可能。あらかじめ検量線用試料を調製する必要がなく、廃液を削減することができ、環境負荷低減と低ランニングコストを実現しました。（ASC-550L使用時）

ユーザーフレンドリーなPCソフト

ラボ用途から製品の品質管理まで、幅広くご使用いただけるよう新たにシンプルモードとアドバンストモードを用意し、目的に応じた操作性を提供することでさらに使いやすさを向上させました。

操作した内容がすべて履歴として記録されます。アドバンストモードにて履歴を閲覧することができます。（監査証跡機能）

スケジュール管理機能

「電気炉ON」から「ガスOFF」まで、一連の操作を自動化します。異なる燃焼温度の条件を設定し、スケジュールをまたいで測定することができます。昇温、降温も連続で実施することが可能となり、自動化がさらに進化しました。

硫黄・窒素同時測定

定評のある紫外蛍光法の硫黄検出器を接続することにより、一回の試料注入で高感度な硫黄と窒素の同時測定が可能です。

ユーザー管理機能

３レベルのログイン権限を設定可能です。ユーザーごとに操作を制限し、メソッドやデータを保護することができます。

ワイドレンジ

測定レンジは2つになりました。

高感度: 0.03～2500 μg/mL（3～5000 ng）
低感度: 5～1000 μg/mL（100～20000 ng）

新開発のワイドレンジ機能を搭載し、より幅広い濃度範囲の試料に対応できるようになりました。両レンジともに測定できる範囲が広いため、レンジ選択の失敗がありません。

再解析機能

測定後にチャートを見ながらピーク幅を任意に修正可能です。波形データ処理を簡単に最適化することができます。

使用ガス流量の自動制御

マスフローコントローラーにより、酸素・アルゴンガス流量がパソコンからの設定で常に安定した流量に制御されます。また、測定終了時の自動ガス遮断も可能となり、ガス使用量を削減できます。

容易なメンテナンス

ダイアフラムタイプの真空ポンプを採用し、オイルの交換が不要になりました。
燃焼部の前面に扉を配置し、開閉式電気炉を採用したことにより、反応管の装脱着やメンテナンスが容易になりました。

液体用オートサンプラー　ASC-550L

液体サンプル温度コントローラー　STC-500L

ガスインジェクター　GI-510

自動インジェクター　GI-520

コンスタントレイトインジェクター　CRI-500V

吸脱着ユニット　TRU-500

※ 装置制御およびデータ処理用にパソコンとプリンターが付属します。
※ パソコンおよびプリンターにつきましては、仕様が変更になる場合があります。